早稲田大学大学院の講座「サステナブルな事業/投融資の探求」#1

JSIFは2017年から早稲田大学大学院経営管理研究科にて講座づくりに協力しています。(2008~2016年は同大学院のファイナンス研究科の講座)

2021年度春学期講座は、「サステナブルな事業/投融資の探求」として毎週土曜日の午前中に開講されています。

第一回目の講義は、当講座の担当講師である岸上有沙氏(JSIF理事)から紹介されました。

初めに、サステナブルな事業と投資の主要な変遷や背景についてコンパクトに解説されました。100年間を通じて、宗教的な価値観やアパルトヘイトといった市民運動、国連を中心とした国際枠組み、世界金融危機等の世界的有事を経て、日常的なスチュワードシップ活動に内在される変遷が紹介されました。

また、そもそもの資本主義と民主主義の形成の歴史に各国がどの様に関わり、その中における日本の立ち位置や現状を確認し、サステナブルな社会の中で営む事業とお金の流れを本質的にはどうやって実現するのかに関して問題提起されました。

今年度の講座では、前半でサステナブルな事業と投融資が関わり合うエコシステム、そして後半では生活者・消費者の視点から深堀していくことが紹介されました。

第一回目の講義に向けてアンケートにご回答頂いた受講生の属性は、4割弱が金融関係者、2割が製造・サービス業、1割がアドバイザリー業、そして残り3割がその他でした。

受講生が講座に関心をもったきっかけとしては、以下の様な声が挙げられました。

  • 社内外でESG等が注目される中、自身の理解を深めたいと考えたから
  • サステナブル経営が業務上の重要性が増していると感じているから
  • リスク管理としてESGおよびSDGsが社会にどの様な影響を与えるのか、また、その影響が金融市場にどのように影響するのかを考えるため
  • 社内意識が未だ初期段階だが戦略の策定は要するため、その知識を深めたい
  • ESGやSDGsへの社会的関心の高まる中、具体的な方針の内容と策定方法を知りたい

なお今年度の講座の模様をお伝えする執筆担当は、岡田敦、亀井茉莉、御代田有希の3名で進めてまいります。

>>>#2へ続く

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